エポスカードの枠も、
1か月か2か月ほどでほとんど使った。
すると、
また金が足りなくなる。
そして私は、
次のクレジットカードを探した。
次に作ったのが、
セディナだったのか、
リクルートカードだったのか。
そこはもう、
はっきり覚えていない。
このあとカードが次々と増えていくので、
順番の記憶がかなり曖昧になっている。
ただ、
当時の気持ちは覚えている。
「これで最後にしないと」
毎回そう思っていた。
別に、
何枚カードを作れるか試していたわけではない。
カードを増やすことが楽しかったわけでもない。
金がなくなる。
困る。
次を探す。
審査に通る。
そして、
「これでなんとかできる」
と思う。
その繰り返しだった。
申し込みは、
基本的にネットからだった。
審査に通ったと分かると、
カードが届くのを心待ちにした。
郵便を待つ。
届いたら、
使える枠を確認する。
それを見ると、
またギャンブルができると思う。
それでも頭のどこかでは、
今回こそ最後。
そう思っている。
不思議だけれど、
本気だった。
でも、
最後にはならなかった。
新しいカードが届けば、
一時的に金の問題は消える。
だから、
立て直せたような気になる。
実際には、
借金が減ったわけではない。
支払い先が一つ増えただけだった。
カードが増えるにつれて、
今度は別の問題も出てきた。
いつ、
どこへ、
いくら払うのか。
頭の中だけでは、
だんだん管理できなくなっていった。
手書きでメモすることもあったが、
そのうち私は、
Excelで毎月の支払いを管理するようになる。
家賃。
生活費。
カードの支払い。
借金の返済。
それらを全部、
一つの表に並べていた。
今、そのころの資料を見ると、
当時の自分がどれだけ必死に
「今月を回すこと」
だけを考えていたのかが分かる。
借金をなくすための表ではない。
破綻しないための表でもない。
ただ、
次の支払日を乗り切るための表だった。
そして、
カードはまだ増えていく。
